宅建試験の最難関科目といえば、権利関係です。
権利関係は、宅建の勉強界隈では「権利関係は14点中、半分の7点が取れればOK!」なんて言われていて、捨て科目扱いされています。
確かに、権利関係の難しさを考えると半分の7点は死守して、他の科目でカバーするという戦い方が現実的な目標なのかもしれません。
でも正直なところ、できれば二ケタの10点くらいは取りたいですよね。
でも、権利関係は難しい。
ひつじ私も当時、「点が取りたい→でも難しい→点が取りたい…」と永遠と悩んでいました…
そんな感じで悩んでいた私ですが、本番の試験では権利関係で10点を取ることができました。
【権利関係】本試験での解答・模範解答


なぜ、法律知識ゼロの私が権利関係で10点も取れたのかというと、ある3つの勉強方法で勉強を進めたからです。
そこで、この記事では、私が権利関係で10点を取るためにやった、3つの勉強方法について解説します。
権利関係は、全受験生が苦手とする科目なのでここで安定して点数が取れると、一気に周りと差をつけることができます。
周りが権利関係を捨てていくなら、自分だけはこの勉強方法でしっかり権利関係を拾っていきましょう。
また、この勉強方法は、権利関係だけに通用する特別な攻略法ではなく、宅建業法・法令上の制限・税その他にもそのまま使える勉強方法となっています。



この勉強方法で、全科目の点数を底上げしてしまいましょう!


ひつじ
- 高卒で不動産経験ゼロ、法律知識ゼロ
- 仕事&育児に追われる毎日
- それでも100日間で宅建に一発合格!
- 宅建合格を目指す方に向けて、実体験をもとに「スタディング宅建士講座」に超特化したブログを運営しています。
合格証&得点表
宅地建物取引士 合格証書


得点表(39点)


権利関係を攻略した3つの勉強方法
権利関係は自分ごと化でイメージ!
権利関係が難しく感じる理由は、文章が他人事のまま頭に入ってきてイメージがしにくいからです。
条文っぽい言い回し、登場人物が多い、法律用語もバンバン出てきて混乱してしまいますよね。
- 未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
- CがA銀行に対して債権全額について保証債務を履行した場合、Cは、D及びEの各不動産に対する抵当権を実行して1,500万円を回収することができる。
- 対抗要件?法定地上権?背信的悪意者?
しかし、難しいながらも「自分ごと化」すると急に理解しやすくなる場面も多くあります。
自分ごと化とは、問題文や選択肢の内容を「他人の話」ではなく、自分の生活・経験・立場に置き換えて考えることです。
実は権利関係は、生活に直結するテーマも多いので、頭の中で自分がその立場だったら・登場人物を自分と身近な人と置き換えたりするとイメージが一気に鮮明になります。
ここからは、実際に私がイメージしていた自分ごと化の一例を紹介します。
- 借地借家法は「今住んでる家」に当てはめる
- 成年後見は「自分が親の後見人になる」と想像する
- 不法行為は「加害者/被害者の気持ち」になる
借地借家法は「今住んでる家」に当てはめる
借地借家法って言葉だけ聞くと難しく見えるんですが、「自分が住んでる家」を思い浮かべると理解が進みます。
- 借地借家法
-
- 大家から急に、「出て行け」って言われたんだけど、出ていかなくてはいけないの?
- 突然、家賃値上げの通知がきたんだけど断れる?
- うっかり壁紙にキズをつけてしまったけど、弁償しなくてはいけない?
成年後見制度は「自分が親の後見人になる」と想像する
例えば、親が認知症になってしまったとして、「自分が親の成年後見人になったら」と想像すると、急にリアルになります。
- 成年後見制度
-
- 成年後見人になるには、誰の許可がいる?
- 自分の判断だけで親の家を売ることはできる?
- 勝手に大きな契約はできる?
相続は「もし、自分の家で起きたら?」と考える
「もし、親が亡くなったら誰がいくらもらえるの?」などを考えるとイメージがしやすくなります。
- 法定相続分
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- 親が亡くなったら、自分といくらもらえる?
- 自分以外は誰が相続人になる?
- 割合はどうなる?
- 相続放棄
-
- 相続放棄はいつまでに、どこに申請する?
- 相続放棄をした時の、メリット・デメリットは?
- 遺言
-
- 遺言書がパソコンで書いてあるけど有効?
- 遺言書には、「遺産は兄に全部渡す」って書いてあって自分は1円も貰えないけど、これって有効?



このように感情を乗せると、論点が頭に残りやすいです。
まとめ
権利関係が難しく感じる理由は、文章が他人事のまま頭に入ってきてイメージがしにくいからです。
でも、それを自分の生活に置き換えて翻訳できた時、理解のハードルは一気に下がります。
そして一度イメージが付くと、知識がバラバラの暗記ではなくひとつの話としてまとまり、
次に問題を解いたときに「あのパターンか」「あの話だ」と、自然に思い出せる状態に変わっていきます。
もし今、権利関係で詰まっているなら、まずは1つだけでいいので、問題文を読む前にこう置き換えてみてください。
「これ、もし自分の身に起きたら?」
権利関係は、そこから一気に見える科目に変わっていきます。
【図解を丸暗記】「解く」から「間違い探し」へと変わる
権利関係の問題に対しては、基本的に丸暗記は通用しません。
なぜなら、登場人物が増えたり、時系列が入れ替わったり、例外を混ざたりと、問題を構成する多くの要素を混ぜながら無限に問題を作ることができるからです。
要は、個別ケースが多すぎて、丸暗記した知識をそのまま当てはめられるケースが少ないのです。
しかし、そんな権利関係ですが、丸暗記することで得点に直結するものがあります。
それが、図解の暗記です。
宅建のテキストには、以下のように「似た制度・似たルール」をその特徴ごとに整理した図解が載っています。
この図解を丸暗記してしまうのが、権利関係を攻略するため2つの勉強方法です。
定期借地権の図解


定期借地権まで勉強が進んでいる方なら共感していただけると思いますが、この表があれば定期借地権で出題される基本的な問題は解くことができます。
宅建では、このように「あの図解があれば解けるのに…」といった問題が多くあります。
ある時、私も「あの図解があれば…→解説で図解を確認」をしている時に、



もういっそのこと、図解を丸暗記した方が早くないか?
と思い図解の丸暗記を始めましたところ、点数が安定しました。
問題そのものを丸暗記するではなく、不変の制度を丸暗記して問題に当てはめるといったイメージです。
図解丸暗記のメリット
図解丸暗記をすることで、問題へのアプローチが「解く」から「間違い探し」に変わります。
これについては、実際の過去問を用いて解説していきます。
【例題】定期借地権
- AとBとの間で、A所有の甲土地につき建物所有目的で賃貸借契約(以下この問において「本件契約」という。)を締結する場合に関する次の記述のうち、民法及び借地借家法の規定並びに判例によれば、正しいものはどれか。
-
本件契約が居住用の建物の所有を目的とする場合には、借地権の存続期間を20年とし、かつ、契約の更新請求をしない旨を定めても、これらの規定は無効となる。
定期借地権の基本的な問題です。
まだ勉強を始めていない方のために、この問題はざっくり大家さんの発言は法律的に有効?無効?ということが聞かれています。



マイホームを建てる用の土地を借りたいんですけど!



貸しても良いけど20年で必ず出ていってね。
ちなみに延長は絶対ナシね。
結論としては、大家さんの発言は法律的には無効です。
法律(借地借家法)では、会話にある条件で契約を結ぶことは、借りる側が不利となるため認められていません。
では、無効と判断するに至った過程を、問題文と図解を並べ確認しながら見ていきましょう。
図解丸暗記の手順解説


初めて問題を解いた方でも簡単に、答えが出せたのではないでしょうか。
そして、問題を解いたというよりかは、問題文と図解を見比べながら間違い探しをした感覚に近かったことだと思います。
これが図解丸暗記のメリットです。
この問題を、図解無しで解こうと思うと、「これって30年だっけ?50年だっけ?」「以上?未満?」と混乱してしまいます。
しかし、図解を丸暗記しておけば答えはそこにあるので混乱することはありません。
また、問題文と図解を比べて機械的に間違い探しをすればいいので、自分の考えを入れる必要はなくケアレスミスもなくなるといったメリットもあります。
暗記のコツは要点だけを覚える
権利関係の攻略において図解の丸暗記は有効な方法ですが、そもそも覚えるのが大変という大きな壁があります。
図解暗記のコツは、表をそのまま丸暗記しないということです。
テキストに載っているような図解は、超丁寧に細かく書かれています。
しかし、実際にはそこまで丁寧に暗記しなくてもざっくり暗記でも十分通用します。
そして暗記のコツは、削れるところは削って要点だけを覚えるということです。
ここからは私が実際にやっていた、図解暗記の量を減らすコツを解説します。
先ほどの定期借地権の比較表で言えば
- 削れるところはとにかく削る
- 文言は短く最小限にする
これだけで暗記コストが激減します。



実際に私が覚えた表を紹介します!
定期借地権の比較表


定期借地権の比較表 要点のみ


「なし」と記載されている箇所は線を入れたり表から消す。
「〜借地権」といった長い文言も、最大限短くすることで覚えるべき情報量が一気に減りました。
ちなみに、私は実際に右の表を暗記していましたが解けない問題はありませんでした。



定期借地権の問題に関しては、この情報だけで十分戦えます!
【1回で理解しようとしない!】薄く何周もして伸ばす
権利関係は、解いてみればわかりますが1回や2回で理解することは難しいです。
なので私は、権利関係を短期間で理解する科目というより、長期間で精度を上げていく科目として捉えました。
そこで使える考え方が、いわゆるバウムクーヘン勉強法です。
バウムクーヘン勉強法とは、薄いインプットと薄いアウトプットを、何回も重ねていく勉強法です。
突然ですが、バウムクーヘンってどうやって作られるか知っていますか?
バウムクーヘンは、薄く伸ばした生地を焼いてまた薄く重ねて焼いて…を何度も繰り返して作られます。
一層一層はペラッペラで、正直それだけだと「これでお菓子になるのか?」といレベルです。
しかし、その薄い層を何回も重ねていくことで、あのきれいな年輪ができて、しっかりした厚みと形になります。
権利関係の勉強の進め方もこれと全く同じです。
1回で完璧に理解しようとするのではなく、1回1回の理解は薄くてもいいのでそれを何週も繰り返すことが攻略法です。
なので、権利関係の勉強スタンスとしては、
- インプット→テキストの内容は、ふーんくらいの理解でOK!
- アウトプット→問題を解くときは、4つある選択肢の中から1つだけだも理解できればOK!
この薄い理解を何回も重ねて、理解の年輪を太くしていきましょう。



権利関係は、積み重ねゲーです!
まとめ:少しのテクニックと少しのマインドで権利関係は攻略できる!
権利関係は、比較的簡単な論点だけを集中的に勉強して、14点中半分の7点が取れればOK!という風潮があります。
私は受験当時、正直この考えが広がれば広がるほどチャンスだなと思っていました。
なぜなら、多くの受験生が捨てる問題を拾える可能性があったからです。
捨てる神あれば拾う神あり、ということわざがあるように、受験生の多くが権利関係を捨てるのであれば私はそれをありがたく拾いにいきます、と言う思いで解説した勉強方法で勉強をしていました。
その結果として、権利関係で10点、全体で39点の得点で宅建に合格することができました。
私がやったことは、少しのテクニックを活用して少しマインドを変えただけです。
- 自分ごと化してイメージする
- 図解を暗記して型で解く
- 1回で理解しない。薄く何周も回して精度を上げる
たったこれだけで、権利関係はちゃんと点が取れる再現性のある科目に変わります。
もし今、権利関係が苦手で捨て科目としようとしているなら、ぜひどれか1つでも試してみてください。




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