宅建の勉強を始めるとき、まず最初にやることといえば参考書と問題集の準備です。
参考書は比較的選びやすい一方で、多くの人が悩むのが問題集選びではないでしょうか。
というのも、ひとくちに問題集といっても、宅建の問題集には様々な種類があるからです。
- 一問一答式問題集
- 4肢択一式問題集
- 年度別過去問題集
- 予想問題集
種類が多いので「結局どれから始めればいいの?」と迷ってしまいがちです。
そんな中で、宅建初心者が最初に取り組むべきなのが一問一答式問題集です。
問題集の入り口を間違えると、理解が追いつかないまま手が止まったり、復習が回らなくなったりして、その後の勉強効率に大きく影響します。
逆に、最初に一問一答で土台を作っておくと、知識の定着が早くなり、後から過去問や模試に入ったときの伸び方が変わってきます。
この記事では、高卒・独学・未経験の私が宅建に一発合格した実体験をもとに、「なぜ宅建初心者が一問一答式問題集から始めるべきなのか」その理由を解説していきます。

ひつじ
- 高卒で不動産経験ゼロ、法律知識ゼロ
- 仕事&育児に追われる毎日
- それでも宅建に一発合格!
- 宅建合格を目指す方に向けて、実体験をもとに「スタディング宅建士講座」に超特化したブログを運営しています。
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結論:一問一答式問題集から始める理由
宅建初心者が一問一答式問題集から始める理由は、一問一答式問題集に次の3つのメリットがあるからです。
- 学習初期における学習効率の高い
- クイズ感覚でサクサク取り組める
- 個数問題に強くなる
学習初期における学習効率の高い
宅建初心者が、一問一答式問題集から始めるべき理由の1つ目が、学習初期における学習効率の高いからです。
多くの方は、最初に取り組むべき問題集として本試験と同じ形式であるという理由で、4肢択一問題集を選択しがちです。
しかし、4肢択一問題集には、初心者にとって落とし穴があります。
それは、全ての選択肢をしっかり理解していなくても、なんとなく正解を選べてしまうという点です。
要するに、消去法によって正解が導きだせてしまうということです。
これについては言葉で説明するより、実際に体感した方が早いと思うので、ぜひ以下の例題を皆さんなりに解いてみてください。
例題

正解を見る
正解:2
日本で1番高い山は、「ア:富士山」、2番目に高い山は、「イ:北岳」
よって正解は2
この例題に対して多くの方は、次のようなステップで答えを出したことだと思います。
解法ステップ

多くの方は「北岳が日本で2番目に高い山である」と知らなくても、他の選択肢に助けられ消去法で正解できてしまったのではないでしょうか。
これが、4肢択一問題集の落とし穴である、消去法によって正解が導きだせてしまう例です。
消去法で正解ができてしまうと知識が曖昧なままでも点が取れてしまい、「正解=理解できた」と勘違いしてしまい知識が曖昧なままになってしまいます。
近年の宅建の試験問題はこのような単純な消去法で正解を導きさせるほど甘くはありません。
むじろ、多くの受験生が消去法で答えを導きだすだろうという前提で裏をかいてひっかけ問題を出してくるぐらいです。
その点、一問一答は、1問ごとに1つの知識をピンポイントで抜け漏れなく学ぶことができるので学習効率が高いです。
この知識を知っているか・知らないかがはっきり出るため、理解が曖昧な部分を見つけやすく、知識の抜け漏れを防ぎやすくなります。
4肢択一式問題集は、本試験対策として超重要な問題集ですが、最初から使用すると解けたつもりで進みやすい面があります。
なので学習初期は一問一答で知識を固めてから、4肢択一式問題集に進む流れが効率的です。
クイズ感覚でサクサク取り組める
宅建初心者が一問一答式問題集から始めるべき理由の2つ目が、クイズ感覚でサクサク取り組めるからです。
宅建の勉強を始めたばかりの頃は、知らない用語や長い問題文が多く、それだけで心が折れやすくなります。
問題の読み慣れや解き慣れをしていないのに、いきなり4肢択一の問題集から始めると、問題文も選択肢も長く、疲れてしまいます。
その点、一問一答は1問ごとのボリュームが小さく、解答もマルかバツかの2択なので心理的なハードルが低くテンポよく取り組めます。
サクサク取り組めるという感覚は、初心者にとって想像以上に重要です。
なぜなら、勉強を始めたての段階では問題を理解することや正解することよりも、まずは勉強を続ける習慣を作ることの方が大事だからです。
一問一答なら、短時間でも取り組みやすく、「今日は10問だけやろう」、「通勤中に20問だけ進めよう」といった形で、スキマ時間にも勉強を積み重ねやすいです。
そして、サクサク解けることで勉強が進んでいる感覚も得られるため、モチベーションも維持しやすくなります。
初心者のうちは、この小さな成功体験の積み重ねがその後の継続に大きくつながります。
個数問題に強くなる
宅建初心者が一問一答式問題集から始めるべき理由の3つ目が、個数問題に強くなるからです。
個数問題とは次のような問題で、「正しいもの/間違っているのもの」がいくつあるかを答える出題形式の問題です。
個数問題出題例
- 宅地建物取引業者が行う宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項説明に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。なお、説明の相手方は宅地建物取引業者ではないものとする。
-
ア.建物の賃借の媒介を行う場合、水防法施行規則第11条第1号の規定により市町村の長が提供する水害ハザードマップに当該建物の位置が含まれているときは、その所在地を示して説明しなければならない。
イ.既存住宅の売買を行う場合、宅地建物取引業法第34条の2第1項第4号に規定する建物状況調査の実施後、1年を経過していないものについては、建物状況調査の実施の有無、実施している場合の結果の概要について説明しなければならない。
ウ.宅地の売買を行う場合、宅地の造成に関する工事の完了前のものであるときは、完了時における当該宅地に接する道路の構造及び幅員を説明しなければならない。
エ.建物の賃借の媒介を行う場合、私道に関する負担の有無や内容を事前に調査し、説明しなければならない。
1 一つ2 二つ
3 三つ
4 四つ
個数問題に対しては消去法が通用しないので、4つの選択肢について精度の高い解く力が求められます。
この個数問題を解く力を養うのに、一問一答が最適です。
なぜなら、個数問題の問題構成はただ単に一問一答が4つ集まっただけだからです。
この個数問題が、今後の宅建試験のトレンドとなりそうな流れがきています。
宅建業法において、個数問題は例年4~5問程度の出題なのに、2025年度の試験においては、全20問中11問も個数問題が出題されました。
個人的には、今後の試験の傾向としては問題そのものの難しさに加え、個数問題の増減によって点数調整をしてくると予想しています。
個数問題は多くの受験生が苦手としている問題形式なので、ここで得点が取れると周りと大きく差を広げることができます。
なので、初心者だからこそ一問一答から始め、早いうちから対策をして個数問題に強くなる必要があります。
一問一答式問題集のデメリット:応用力が身に付かない
ここまで初心者の勉強のスタートとして、一問一答式問題集をおすすめしてきましたが、もちろんデメリットもあります。
それが、一問一答だけでは応用力が身に付かないという点です。
一問一答は、学習初期の知識インプットにはとても優れています。
しかし、本試験で安定して点を取るためには、知識を覚えるだけでなく、問題文を読み取り、選択肢を比較し、ひっかけを見抜く力も必要になります。
一問一答だけでは、応用力が身に付きにくい理由は次の2つです。
- 基本問題で構成されている
- 複雑な問題を作れない
基本問題で構成されている
一問一答式問題集は、基本的に重要な知識を1つずつ確認するための問題で構成されています。
そのため、問われる内容も自然と基礎的な論点、頻出の知識が中心になります。
本試験では基本知識をそのまま聞かれるだけではなく、複数の知識を組み合わせて判断させる問題や、例外・ひっかけを含んだ問題も多く出題されます。
つまり、一問一答だけを繰り返していると、知識そのものは覚えられても実際の試験で使う形で知識を使う練習が不足しやすいのです。
複雑な問題を作れない
一問一答は形式上、1問を短く・シンプルに作る必要があります。
そのため、どうしても問題文は短くなり、問える内容にも限界があります。
宅建の本試験では、登場人物が複数出てきたり、時系列が絡んだり、例外ルールが混ざったりと、文章を読みながら状況を整理する力が必要になる場面が多くあります。
しかし、一問一答ではこうした複雑な条件設定を十分に再現しにくいため、本番に近い形での演習にはなりにくいです。
一問一答式問題集と4肢択一式問題集の比較
宅建初心者が最初に取り組むべきなのは、一問一答式問題集です。
とはいえ、実際には「どうせ本番は4択なんだから、最初から4肢択一式問題集をやった方がいいのでは?」と感じる方も多いと思います。
そこでここでは、一問一答式問題集と4肢択一式問題集の違いをさらにイメージしやすいように解説します。
一問一答式問題集と4肢択一式問題集の違いは、面接官として面接をする場面に例えるとわかりやすいです。

一問一答式問題集=個別面接
一問一答式問題集は、面接でいうと個別面接です。
面接官として向き合う相手が1人だけなので、その人のことだけに集中して知ることができます。
これを一問一答式問題集に置き換えると、1問で問われる内容が1つに絞られているので、1つの知識だけに集中して確認することができます。
一問一答式問題集であれば、1問に対して100%に近い力で解くことができます。
4肢択一式問題集=4人の集団面接
一方、4肢択一式問題集は、面接でいうと4人の集団面接です。
面接官として一度に4人を相手にするので、「あっちの人も聞かなきゃいけないし、こっちの人も聞かなきゃ」と、どうしても集中力が分散されます。
そして、1人目の話をしっかり聞いたつもりでも、2人目・3人目・4人目と続くうちに、「1人目は何の話してたっけ?」とってしまいます。
4肢択一式問題集だと、1問に対して25%の力で解くこととなってしまうのです。
まとめ:宅建初心者は一問一答から始めるのが最適解
宅建初心者が最初に取り組むべき問題集は、一問一答式問題集です。
その理由は、学習初期に必要な基礎知識を1つずつ確実に身につけるという目的に、一問一答が最も合っているからです。
4肢択一式問題集は本試験対策として非常に重要な問題集ですが、学習初期に使うと、消去法でなんとなく正解できてしまったり、問題文・選択肢の情報量に疲れてしまいます。
もちろん、一問一答だけでは応用力は身に付きにくいため、どこかのタイミングで4肢択一式問題集に進む必要があります。
だからこそ大切なのは、どちらが良いではなくどの順番で使うかです。
- 学習初期:一問一答式問題集で基礎知識を固める
- 中盤以降:4肢択一式問題集で実戦力を鍛える
この流れで進めることで、初心者でもムリなく効率よく合格レベルまで力を伸ばしていけます。
問題集選びで迷ったら、まずは一問一答から。
ここでしっかり土台を作ることが、宅建合格への最短ルートです。


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