突然ですが、宅建は何問の試験でしょうか?
恐らく多くの人が「50問」と答えるはずです。
しかし、捉え方によっては宅建は200問の試験とも言えます。
「え、どういうこと?」と思ったかもしれませんが、ここを意識するだけで問題との向き合い方が変わり理解度が格段に上がります。
実際に私は、「宅建は200問の試験である」と意識を変えたことで、普段の勉強において一問一問の問題と丁寧に向き合うことができ点数が安定しました。
そこで、この記事では、
宅建が200問の間違い探しってどういうこと?
宅建の問題は1問につき4つの選択肢があります。
そして、この4つの選択肢を一つ一つ〇✕判定をして、合計50問について正しいか誤りかを判断しているのです。
つまり、やっていることを細かく見ると、「選択肢4個×50問=200個の〇✕問題」となります。
これが、捉え方によっては宅建は200問の間違い探しと言える理由です。


理屈はわかったけど、200問の間違い探しと考えると何かメリットがあるの?



もちろんメリットはあるよ!
「50問=選択肢200個の間違い探し」という考え方は、ただの言葉遊びではなく当然メリットがあります。
ここからは、宅建は200個の間違い探しと捉えた時のメリットについて解説していきます。
またこれ以降、宅建を200個の間違い探しとした場合と、50問の試験と捉えた場合の言葉の定義を以下と通りとします。
宅建を200個の間違い探しと捉えて勉強をすること→「一問一答式(200問思考)」
宅建を50問の試験と捉えて勉強をすること→「4肢択一式(50問思考)」
一問一答式(200問思考)のメリット
一問一答式(200問思考)には、以下の2つのメリットがあります。
- 消去法が通用しないので逃げ場がない
- 個数問題に強くなる
消去法が通用しないので逃げ場がない
1つ目のメリットは、消去法が通用しないので逃げ場がないということです。
4肢択一式(50問思考)で問題を解いていると、消去法により他の選択肢に助けられて正解できてしまう場面があります。
しかし、これは本質的な知識としては身に付きません。
なぜなら、消去法で当たった問題は、
- その選択肢が、なぜ正しいのかを説明できない
- 他の選択肢が、どこが間違いなのかを理解していない
ままでも正解が導き出せてしまうからです。
すると「正解=理解できた」と勘違いしやすく、曖昧な知識だけが残ってしまいます。
一問一答式(200問思考)は、問題と一対一で向き合うことになり逃げ場がないので、本質的な問題を解く力が身に付きき、○×判定の精度が上がります。
また、「2択まで絞れたけどどっちが正解かな…」といった試験あるあるにおいても、一問一答式(200問思考)は効果を発揮します。



結果として、本試験で4肢択一式の問題の正答率も上がります!
個数問題に強くなる
2つ目のメリットは、個数問題に強くなるということです。
個数問題とは次のような問題で、「正しいもの/間違っているのもの」がいくつあるかを答える出題形式の問題です。
個数問題出題例
- 宅地建物取引業者が行う宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項説明に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。なお、説明の相手方は宅地建物取引業者ではないものとする。
-
ア.建物の賃借の媒介を行う場合、水防法施行規則第11条第1号の規定により市町村の長が提供する水害ハザードマップに当該建物の位置が含まれているときは、その所在地を示して説明しなければならない。
イ.既存住宅の売買を行う場合、宅地建物取引業法第34条の2第1項第4号に規定する建物状況調査の実施後、1年を経過していないものについては、建物状況調査の実施の有無、実施している場合の結果の概要について説明しなければならない。
ウ.宅地の売買を行う場合、宅地の造成に関する工事の完了前のものであるときは、完了時における当該宅地に接する道路の構造及び幅員を説明しなければならない。
エ.建物の賃借の媒介を行う場合、私道に関する負担の有無や内容を事前に調査し、説明しなければならない。
1 一つ2 二つ
3 三つ
4 四つ
4つの選択肢について、〇✕の判定ができないと解答できないのでテクニックが全く通用せず、精度の高い本質的な問題を解く力が試されます。
普段から意識的に一問一答式(200問思考)で勉強をしているだけで、この個数問題の対策もいつの間にかできていることになります。
4肢択一式(50問思考)のデメリット
正解することが目的となってしまう
4肢択一の問題は、選択肢が1〜4と並んでいるので多くの人は基本的に上から順番に読んでいくと思います。
そして、もし最初の選択肢である、1番が確実に正解だ!と分かった瞬間、他の選択肢である2〜4については、深く検討せず、そのまま解答を確認してしまうことがよくあります。
そして、答えが本当に1番だった場合、「当たったからOK!」となって、2〜4の解説を見ずに次の問題にいってしまいます。



この勉強方法はもったいないです…
宅建試験では、今回スルーした2〜4の選択肢が別の年度や別の問題で「正しい選択肢」として出てくることがよくあります。
本試験であれば、とにかく1問でも多く正解することが目的なので、時にはこの時短テクニックは有効となります。
しかし、勉強(練習)の目的は、1問でも多く正解することではなく、「1問でも多く理解すること」です。
なので、4肢択一式の50問思考で勉強することは、正解できた気になるだけの勉強になりやすく、理解の取りこぼしが増えて点数が安定しにくいです。


消去法に頼った解答になってしまう
宅建を、4肢択一式(50問思考)と捉えて勉強をしていると、消去法に頼った解答になってしまいます。
これは言葉で説明するより実際に体感した方が早いので、以下の例題を皆さんなりに解いてみてください。
例題


正解を見る
正解:2
日本で1番高い山は、「ア:富士山」、2番目に高い山は、「イ:北岳」
この例題に対して多くの方は、次のようなステップで答えを出したことだと思います。
解法ステップ


「北岳が2番目に高い」と確信できなくても、他の選択肢に助けられ消去法で正解できてしまったのではないでしょうか。
これがまさに、消去法ありきで正解してしまうという状態です。
消去法で正解ができてしまうと知識が曖昧なままでも点が取れてしまい、「正解=理解できた」と勘違いしてしまい、先ほどのケースと同様にスルーしてしまった選択肢が「正しい選択肢」として出てきてしまいます。
また、宅建の試験問題はこのような単純な消去法で正解できるほど甘くはありません。
問題作成者は、多くの受験生がこのようなプロセスで答えを導きだすだろうと、当然にわかってたうえで問題を作成しています。
4肢択一式の50問思考で勉強してしまうと、このような受験生ホイホイにまんまと引っかかってしまいます。
今日からできる!一問一答式(200問思考)の解き方
ここからは、実施に日々の勉強の中での、一問一答式(200問思考)の解き方について解説していきます。
まず、スタディング宅建士講座で使用する問題集について整理します。
スタディング宅建士講座では、勉強時期によって以下の4つの問題集を解くことになります。
- スマート問題集(一問一答)
- ステップアップ4択問題集(4肢択一)
- セレクト過去問集(4肢択一)
- 13年分過去問集(4肢択一)
このうち、1のスマート問題集は一問一答式の問題なので、普通に勉強を進めるだけで一問一答式(200問思考)の勉強となります。
それに対して、2~4の問題集は4肢択一の問題となるので勉強方法にコツがいります。
4肢択一問題の解き方
- 消去法は絶対に使わない
- 一問一問に集中する
消去法は絶対に使わない
一問一答式(200問思考)で解いていくのであれば、消去法は絶対に使わないことが重要です。
メリットでも解説したように、一問一答式(200問思考)は、消去法に頼らずに逃げ場がない状態で解くからこそ本質的な解く力が身に付きす。
それなのに、消去法を使っていたら何の意味もありません。
一問一問に集中する
選択肢が4つ並んでいるとどうしても、他の選択肢が気になり目に入ってしまいますが、できるだけ他の選択肢は見ないようにしてください。
なぜなら、他の選択肢の情報がノイズになってしまい、今解いている問題に集中できなくなってしまうからです。
一問一答式(200問思考)の勉強方法は、一問一答を極めるための勉強方法です。
他の選択肢が目に入ることで、「さっき軽く見えた選択肢は、あそこの数字が違ったような気がするな…」といたように、他の選択肢のことがうっすら頭に残った状態で問題を解くことになります。
こういったノイズが、ケアレスミスの原因となります。
以下のように、選択肢1を解いている時は他の選択肢が薄く見えるぐらいになるのが理想です。


まとめ
宅建は、「200問の間違い探し」という心構えで勉強に取り組むだけで、点数の安定感が変わってきます。
4肢択一のままだと、どうしても消去法で当たってしまい「理解した気」になりやすいですが、一問一答式(200問思考)で、選択肢を1つずつ○×判定する癖をつけると、逃げ場がなくなり、曖昧な知識が確実に潰れていきます。
その積み上げが、個数問題のように判定力がそのまま得点になる問題でも効いてきて、最終的には4肢択一の正答率まで底上げしてくれます。
慣れるのには少し時間がかかりますが、ぜひ今日から、4択で解くのではなく、200個の○×を判定するつもりで解いてみてください。



この意識だけで、確実に点数の安定感が変わってきます!






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